雲一つない秋晴れの中、13人を乗せたバスは定刻に横浜西口を出発。東京で7名、埼玉で6名、さらに富岡に帰還された方が途中で合流され、バスツアーの総勢は27名となりました。顔なじみのメンバーに、久し振りに参加した方も含め、皆同郷の方同士で打ち解けて、バスの中は笑いの絶えない和やかな雰囲気に包まれていました。
今年のえびす講市は11月9日(土)と10日(日)の2日間、昨年と同じ富岡第一小学校で開催されましたが、我々はえびす講市には2日目に参加することとし、初日は久しぶりに訪れた富岡町の現在の姿をじっくりと見ることにしました。町の様子、そして富岡漁港を今里会長の案内を聞きながらバスの中から見学をしていると、以前、まだ小さかった子供を連れて海水浴に来た人口なぎさで遊んだこと、魚釣りをしたこと、それぞれの懐かしい思いを語りながら漁港に続く海を見つめてらっしゃいました。
宿泊先は震災後、原発事故の前線基地として利用され一時休止し、今年の4月に再開されたJビレッジで、隣接する天然芝のサッカー場では多くの若者たちが練習に励んでいました。そしてその若者たちに負けじと、我々も翌日ステージで発表する歌の練習を行いました。
翌日も晴天の朝を迎え、宿舎を出発した一行は木戸川の鮭の簗場へと向かいました。台風19号の洪水の影響で簗場も被害を受けたと聞いていましたが、木戸川の流れは落ち着き、清流の中に数匹の鮭も見受けられました。
その後は、向かったえびす講市の会場入り口では、富岡町役場住民課職員が出迎えてくださいました。祭りの準備作業が進んでいる会場では早速、地元の昔の仲間との出会いの場となり、あちこちで笑いの花が咲いていました。
祭り会場のメインステージでは次々とパフォーマンスが披露されていましたが、いよいよこの日ために練習してきた富岡町小中学校の校歌を披露するため、我々一行もステージへ上りました。
司会の方から紹介の後、当会の高坂副理事長より思い出の富岡町の小中学校の校歌を一緒に歌おうと熱く呼びかけ、電子ピアノの生演奏で富岡町の小中学校校歌4曲と共にみんなで歌える歌謡曲3曲が披露されました。
舞台の進行役を務めた双葉未来会議平山会長の舞台からの呼びかけに、町の消防団や祭りの世話役の方々も次々と舞台に上がり、それぞれが卒業した思い出の校歌を熱唱してくださり、会場でも配られた歌集を見ながら舞台と一緒に合唱している姿が見られ、会場は最高に盛り上がっていたように感じました。
舞台の後は、埼玉労福協より差し入れのあった弁当をいただき、一行はもうひとつのイベント「富岡町福祉まつり」の会場である富岡総合福祉センターへと向かいました。
ここでは地元の小中学生の作品の展覧会やいろいろな舞台と共に、物品販売等の出店も並び賑わっていましたが、ここでも思わぬ出会いが。郡山のお互いさまセンターよりフラダンスのワロハのメンバーが祭りの手伝いに来ておられ、久方ぶりの再会を喜んでいました。
予定されていた行程を無事に終了した後、バスは常磐道を経由し帰路へ。帰りのバスでは、2日間のツアーでのそれぞれの思いやふるさとの印象が熱く述べられ、2日間とも晴天に恵まれた感謝の気持ちが語られていました。
(報告:T.S、写真:M,S)
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