猛暑が続いた夏がようやくおさまり、季節はようやく秋へと衣替えを進めている10月4日、今回で16回目となる「ふるさとコミュニティinかながわ」がいつもの波止場会館で開催されました。
前日から飾りつけ準備された波止場会館の5階のホールには、いつもの顔、懐かしい顔が集まり、朝から賑やかに笑いと会話が弾んでいました。
5階のメインステージは、朝10時に当会の山内理事長の開会宣言に続き、来賓の福島県を始めとした役所の方々や支援団体の皆様からの挨拶が行われました。
ステージでは最初のプログラムとして、「川崎変面少年悟空」による変面ショーが披露されました。
変面ショーは横浜中華街でも見られる中国の伝統芸能で、今回演じている菅原さんは大学生で、父親とコンビで、川崎市を中心として活躍しています。

西遊記の孫悟空をイメージした衣装、白と赤の仮面で登場し、如意棒をあざやかに回しながら激しく時には優雅な音楽に舞いながら、マントや扇で一瞬顔を隠すと、次の瞬間には赤の仮面、女性の仮面と変化し、すぐ目の前で見ている皆さんは信じられないとの表情で、盛んに拍手を送っていました。
変面ショーで最後に披露されたのは、若々しい素顔の菅原さんで、小学生の時に中華街で変面ショウを初めて見て感激し、その後、練習を重ね技術を磨いてきたこれまでの経緯が紹介されました。鑑賞していた皆さんは競いあって、菅原さんと一緒の記念撮影に収まっていました。

変面ショーで盛り上がったあとの5階の大ホールでは、用意された草花のアレンジしたものづくり教室が開催され、大勢の方が参加されそれぞれ熱中して制作にはげみました。



避難者有志の方々が作成した絵葉書やとんぼ玉の作品を披露した趣味の展示コーナー、名刺作成コーナーが設けられ、皆さんそれぞれに参加されていました。


また同じく5階会場には避難当事者団体「かながわ東北ふるさと・つなぐ会」によるメッセージボードが設置され、ご参加いただいた方々から、ふるさとへの想いを一言つづっていただきました。


4階の会議室では、お茶菓子と飲み物を用意した談話コーナーが設けられました。
この談話コーナーでは今年も寄り添い隊の皆様に対応のご協力をいただきました。


また神奈川県司法書士会協力による暮らしの法律相談、看護師協会による健康相談、ADRセンターによる原子力損害賠償に係る相談等のそれぞれのコーナーが設けられ相談にあたっていました。
午前中はそれぞれの好みのコーナーに参加するとともに、参加協力いただいた行政の方や、支援員の皆様との意見交換をしながらそれぞれに過ごしていただきました。
4階の会議室には、常磐線コーナーとペーパークラフトの展示コーナーが設けられ、参加者の目を楽しませていましたた。このふたつの展示は参加協力いただいた方の個人的趣味で集められたものをご厚意でお披露目いただきました。
浜通りを走るJR常磐線各駅の昔の駅名プレート、併せて走行中の常磐線のビデオが流されており、灯台のミニチアのペーパークラフトが展示されていました。

お待ちかねの昼食は、今回も波止場会館の1階レストランSaLaにて。
ちょっとスパイスのきいたカレーライスとボリュームたっぷりのハンバーグライスが準備され、どちらかお好みのメニューを美味しくいただきました。

午後のステージは恒例となった、富岡町出身の小松真由美様のピアノと当会スタッフ鎌田のギター伴奏による「歌声♪茶っこ」からスタートしました。

参加された皆さんからのリクエスト曲から、「あの素晴らしい愛をもう一度」などの懐かしい曲が10曲披露され、会場は一段と盛り上がり、最後は当コーナー定番の「翼をください」を横浜の海と空をみながら楽しく歌いました。
つづいてのプログラムは、今回で2回目となる 避難当事者団体「かながわ東北ふるさと・つなぐ会」によるクイズコーナー。
各地の実在する地名についての問題や一般的な食品の地域別消費量についての珍問・難問が出題され、正解者には商品のお菓子がプレゼントされ、会場を盛り上げました。

最後のステージは、厚木市近郊のリコーダー愛好家で構成されている「厚木リコーダーオーケストラ」の9名によるミニコンサート。

以前にも当会イベントに参加いただいており、今回が2度目の出演となります。
「花が咲く」をはじめ馴染みのある曲が演奏されたため、会場は歌声お茶っこの影響から曲に合わせて歌いだす人が多く、参加者の歌声によりオーケストラのみなさまも楽しく演奏できたとのことでした。
楽しいひと時は瞬く間に過ぎ、つなぐ会の松尾副会長より締めの言葉をいただきました。
最後は出演者含め参加者全員の笑顔で記念撮影を行いました。

報告:TS
写真:MH、KK、TS、RK
動画:CY、RK
【第16回ふるさとコミュニティinかながわ 開催概要】
開催日時:令和7年10月4日(土)10:00~15:00
会場:波止場会館(横浜市中区海岸通1-1)5階、4階、及び1階(レストランSaLa)於いて
主催:特定非営利活動法人 かながわ避難者と共にあゆむ会
協力:かながわ東北ふるさと・つなぐ会
かながわ避難者見守り隊
かながわ「福島応援プロジェクト」(Kfop)
後援:岩手県、神奈川県、宮城県
参加者合計:77名 内訳:避難者の方;30名
福島県職員:1名、神奈川県職員:1名、宮城県職員:1名
富岡町県外避難者支援拠点:1名
かながわ避難者見守り隊 :2名
神奈川県司法書士会、看護師協会、原子力損害賠償紛争解決センター(ADR):6名
出演協力者、ボランティア協力者:35名


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