11月初めに富岡町で開催された「えびす講市」に続き、11月23日(土)から2日間開催された浪江町の「復興なみえ町 十日市祭」に参加するバスツアーを運行いたしました。
23日の朝、冷たい雨の降る横浜駅西口を出発した21名は、到着予定時間より早く昼前に祭り会場の浪江町地域スポーツセンターに到着、会場にはもろもろの露店が立ち並び、雨にもかかわらず各地から集まった人でごった返しており、名物の「なみえ焼きそば」の店には長蛇の列ができていました。
十日市祭への参加目的のひとつが、昨年に引き続き、会場のステージで浪江町小中学校の校歌等を合唱することで、祭りの実行委員である浪江町商工会と後援の浪江町教育委員会に挨拶をし、最終的な段取りの確認を行いました。
午後2時から、会場2階の控え室で、合唱に協力いただく浪江混声合唱団と落ち合い、舞台での手順についての詳細を確認し、志賀団長の指導で合唱曲のリハーサルを入念に実施した後、いよいよ午後3時からオンステージ。はじめに司会者の紹介により山内理事長が挨拶に立ち、あゆむ会の紹介と校歌を歌う会発足の経緯を説明し、会場の皆さんと共に歌おうとの呼びかけが行われ、飛入りで参加する何名かがステージに上がってくださいました。
合唱曲は、在籍児童がいなくなった段階で閉校の見通しとなっている浪江町の小学校6校と中学校3校の校歌、そして新設されたなみえ創成小学校・中学校の校歌が志賀団長の指揮と安倍先生のピアノ伴奏で披露。校歌の後ではピアノ伴奏が小松先生に代わり、みんなが知っている3曲も歌われました。会場では配布された歌集を見ながら、懐かしい曲を共に歌っている姿が見受けられ、一曲ごとに大きな拍手が送られました。
この日の大役が終わり、一行はこの日の宿泊先である、楢葉町天神岬のしおかぜ荘へと向かいました。バスの窓からの浪江町の街並みはひっそりとしており、祭り会場の喧騒とは裏腹に、侘びしさが感じられました。
翌日も朝から雨模様であったため、この日予定された復旧工事の進む富岡漁港をつなぐ会会長の今里さんの案内、さらに浪江町出身の木幡さんの案内で請戸漁港の様子を車窓から見学した後、東日本大震災で犠牲になられた方々の鎮魂のために建立された、浪江町東日本大震災慰霊碑がある大平山霊園を訪れました。
霊園はご親族や津波で犠牲になられたお身内のお墓があるご参加者は、冷たい雨の中、墓前に手を合わせていらっしゃいました。また津波で犠牲になられた方のお名前が刻まれた慰霊碑で、お身内やお知り合いの方のお名前を瞑目して祈るお姿もお見受けしました。
その後一行は、いわきの塩屋崎灯台の美空ひばり記念歌碑を見学し、小名浜港の魚市場やレストラン、お土産屋等の立ち並ぶ、いわき・ら・らミュウへ向かいここで長めの昼食時間を取り、それぞれが買い物や食事を楽しみました。
今回のツアーは2日間とも雨模様で天候には恵まれませんでしたが、参加した一行はそれぞれの故郷への思いを胸に、横浜への帰途につきました。
(報告:TS、写真: MS)
No Comments
Comments are closed.