【報告】「第4回ふるさとコミュニティinかながわ」開催報告


平成26年3月8日(土)、波止場会館(横浜市中区)において、東日本大震災や東京電力福島第一原発事故の影響で故郷を離れて暮らしている方を対象とした「第4回ふるさとコミュニティinかながわ」を開催いたしました。当日は朝から快晴でしたが、やや肌寒い日となりました。ご来場者は71名、現在お住まいの地域は神奈川だけでなく、東京などからもご来場いただきました。避難元自治体からは、福島県、富岡町、大熊町、いわき市の職員の方々合計7名が参加され、談話室などでご来場者と情報交換されていました。

メインステージでは、福島県からお越しいただいたゲストによる多彩なステージをお楽しみいただきました。福島市出身の歌手ave(エイヴ)さんと横浜市出身の歌手 白鳥吏南(しらとりりな)さんのコラボレーションによる歌と演奏にうっとりし、いわき市の百笑溢喜(ひゃくしょういっき)さんの爆笑漫談に大笑い。福島県郡山市富田町若宮応急仮設住宅からお越しいただいた、富岡町老人クラブ踊りの会による富岡町伝統の「麓山の火祭り」とフラチーム ワロハの演舞には、とりわけ大きな拍手がありました。富岡町から避難されているご来場者と踊り手との、偶然の再会の場面もありました。

開催地からの応援として、赤い靴ジュニアコーラス・青隊&あかいくつテンダーフット、よこはまAOKIジュニアコーラスによる合唱の披露がありました。また、横浜に本社を置く株式会社ファンケルからは、ハンドマッサージ、ネイルサービス、青汁試飲の提供があり、ご来場者の人気を集めました。
「ふるさと作品展」では、避難されている方々が日々の思いを込めて制作された作品を募集し、40名の方から約70点の出展がありました。吊し雛、ちぎり絵、手芸作品など、多彩な作品に多くの来場者が見入っていました。
最後は、ご来場者、出演者、スタッフ全員で「ふるさとの歌メドレー」を合唱し、盛会の内に終了しました。

20140308

今後に向けて
多くのご来場者の笑顔に接することができた「第4回ふるさとコミュニティinかながわ」でした。このような交流イベントに初めて参加し、今まで積極的に参加してこなかったことを後悔したという方もおられ、まだまだ「場の提供」が必要であることを再認識しました。
震災から3年たち、避難元に帰還する方、神奈川に定住される方、やっと外に出かける気持ちになった方など、避難されている方々を取り巻く状況は様々であることが伺えました。しかし、『ふるさと』への思いは簡単に断ち切れず、同時に、生活の先行きへの不安が高まっているというのが多くの方の現実かと思います。
私たちは今後も、皆さまの心の復興がなされ自ら前を向いて歩き出せるよう、避難されている方々に寄り添って活動してまいります。

開催概要
開催日時:2014年3月8日(土)10:30~16:00
会場:波止場会館(横浜市中区海岸通1丁目1)
ご来場者数:71名
避難元自治体職員ご参加:7名
運営ボランティア数:56名(各コーナーご支援団体、ご出演者を除く)
主催:かながわ避難者と共にあゆむ会
共催:かながわ「福島応援」プロジェクト(kfop)
協力、協賛、後援についてはこちらのページをご参照ください。

プログラム
《メインステージ》
・歌と演奏:ave&白鳥吏南
・コーラス:赤い靴ジュニアコーラス
・フラダンス:富岡町フラチーム ワロハ
・お笑い:百笑溢喜
・踊り:富岡町老人クラブ踊りの会
・コーラス~みんなで合唱:よこはまAOKIジュニアコーラス&白鳥吏南
《常設コーナー》
・ハンドマッサージ/ネイルサービス/青汁試飲/マルタ〔着ぐるみ〕
・キッズコーナー
・談話室
・健康相談
・スイーツせっけん粘土体験コーナー
・足湯コーナー
・資料コーナー
・ふるさと作品展
《屋外イベント》
・横浜名所案内

ご協賛、ご後援をいただいた先には報告書を発送いたしました。万が一、届かないようでしたらご一報くださいますようお願いいたします。

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